投稿日時 2014-01-21 14:37:34 投稿者 立田 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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「バクさん、バクさん」 ちいさな声によばれて目をさましたバクは、 なんだかくらくてつめたいばしょにずっとひとりでいたような気がしました。 でも、ほんとうはまったくそんなことはなく、 あたたかなお日さまがバクをぽかぽかとあたためていました。 もうおひるになっていたのです。 バクは起きあがると、あおぞらをみあげて、 それからいちめんのキャベツ畑をみまわしました。 そして、バクをおこすために、 バクの耳のそばのキャベツの葉っぱのうえにでてきたかたつむりをみました。 かたつむりはとてもちいさくて、そしてやっぱりかなしそうでした。 さっきまでのわるい夢は、かたつむりのわるい夢だったんだろうかとバクは思いました。 「やっぱりぼくにはきみの言ったことがよくわからなかったよ。 でも、なんでかわからないけれど、 きみの かなしいこと つらいこと ぜんぶわかってあげられたらなあって思うよ」 それから、バクはおそるおそる言いました。 |
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