タイトル | ばくとかたつむり03 | ||||
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コメント | それでもかたつむりはわるい夢からめざめません。 バクはこまってしまいました。 そして、まだぽろぽろなみだをこぼしながらねむっているかたつむりを、 こつんとけって起こしました。 かたつむりはちょっところころころがってから、そっとからの中から顔をだしました。 「こんばんは、かたつむり。どうしてそんなにわるい夢ばっかりみているの?」 「こんばんは、バクさん。どうしてだかわたしにもわかりません」 かたつむりはちいさな声でこたえました。 「なんだかとてもかなしくってつらいんです。生まれてからずっと。 おしゃべりしたり、ごはんをいっしょにたべたりするあいてがいないとか。 歩くのがとってもおそいとか。 いつ死んでしまうかわからないとか。 げんいんはたくさんあるみたいですが、どれもぴったりこない気がします。 いろいろかんがえはじめると、こわくてなかなかねむれません。 やっとねむれたとしても、わるい夢ばかりみます。 お星さまのひかりさえさみしいです」 |
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iコード | i96986 | 掲載日 | 2014年 01月 21日 (火) 14時 50分 01秒 | ||
ジャンル | イラスト | 形式 | JPG | 画像サイズ | 400×400 |
ファイルサイズ | 21,792 byte |
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