投稿日時 2014-01-21 14:45:21 投稿者 立田 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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ずっとたびをつづけて、 ずいぶん遠いところまでやってきたある日、 バクとかたつむりはべつのキャベツ畑のよこをとおりかかりました。 「バクさん、これまでありがとうございました。 ちょっとここでやすみませんか」 かたつむりはあいかわらずちいさな声で言いました。 「しばらくひとりになりたいんです」 かたつむりがそんなことをいうのは、はじめてでした。 バクはかたつむりをいちばんあおあおとしてりっぱなキャベツの上におろしてやりました。 「ほんとうにありがとう」 かたつむりは、いつもよりちいさな声でそう言うと、 キャベツの葉っぱの上をゆっくりとはっていきました。 |
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