投稿日時 2014-01-21 14:35:27 投稿者 立田 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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それでもかたつむりはわるい夢からめざめません。 バクはこまってしまいました。 そして、まだぽろぽろなみだをこぼしながらねむっているかたつむりを、 こつんとけって起こしました。 かたつむりはちょっところころころがってから、そっとからの中から顔をだしました。 「こんばんは、かたつむり。どうしてそんなにわるい夢ばっかりみているの?」 「こんばんは、バクさん。どうしてだかわたしにもわかりません」 かたつむりはちいさな声でこたえました。 「なんだかとてもかなしくってつらいんです。生まれてからずっと。 おしゃべりしたり、ごはんをいっしょにたべたりするあいてがいないとか。 歩くのがとってもおそいとか。 いつ死んでしまうかわからないとか。 げんいんはたくさんあるみたいですが、どれもぴったりこない気がします。 いろいろかんがえはじめると、こわくてなかなかねむれません。 やっとねむれたとしても、わるい夢ばかりみます。 お星さまのひかりさえさみしいです」 |
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